DAMS 数日間の肯定的気分、抑うつ気分、不安気分を測定
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著者
福井 至 (東京家政大学/大学院教授) 木津明彦 (北海道保健福祉部) 陳 峻文 (東海学院大学人間関係学部心理学科准教授) 熊野宏昭 (早稲田大学人間科学学術院教授) 坂野雄二 (北海道医療大学心理学部/大学院心理科学研究科教授) |
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抑うつや不安の尺度としては、我が国ではSDSやSTAIが広く用いられている。これらの尺度に引き続きDAMSを新たに開発したのは、カウンセリングの最初に、より短時間に抑うつ気分と不安気分の変動を的確にアセスメントできるようにするためであった。
DAMS(Depression and Anxiety Mood Scale)は福井が坂野の指導のもと1997に開発し、本マニュアルの共著者である木津、陳、熊野と共同で標準化してきたものである。また標準化の過程においては、札幌明和病院の故奥瀬哲先生、札幌医科大学名誉教授の杉山善朗先生、五稜会田中病院の千丈雅徳先生、北海道大学相談室の田村嘉子先生など多数の方々にご協力いただいている。ここに記して心からの感謝を申し上げたい。
DAMSが、抑うつ気分や不安気分が問題となるクライエントのカウンセリングにおいて、幅広くご利用いただけることを願っている。