DAMSの信頼性

  1. DAMSの特徴
  2. DAMSの構成
  3. DAMSの実施方法
  4. DAMSの採点方法
  5. DAMSの信頼性
  6. DAMSの妥当性 (1)構成概念妥当性
    (2)一般成人群、心身症群、精神疾患群の各尺度得点の差
    (3)DAMSのカウンセリングでの変化
  7. 引用文献

5. DAMSの信頼性

 DAMSの各尺度の3項目ずつのクロンバックのα計数は.823~.885であることが示されており(福井, 1997)、各尺度に含まれる3項目の内的整合性は高く、信頼性も高いことが示唆されている。

 また実際の再検査信頼性の確認では、1週間間隔での相関係数が、肯定的気分得点.48、抑うつ気分得点.42、不安気分得点.44であり、2日間間隔では、肯定的気分得点.51、抑うつ気分得点.57、不安気分得点.67であった。

 さらに、大学生・短期大学生・専門学校生の合計123名(男子37名、女子86名)に、通常授業の時とその1ヶ月後のテスト実施直前にDAMSを実施してみた。その結果、肯定的気分は低下し、抑うつ気分と不安気分は増加することが示された(福井, 1997)。

 以上のことから、DAMSの各尺度は信頼性に問題がなく、さらに気分の変化を鋭敏にとらえることのできる尺度であることが明らかになっている。

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