DAMSの実施方法

  1. DAMSの特徴
  2. DAMSの構成
  3. DAMSの実施方法
  4. DAMSの採点方法
  5. DAMSの信頼性
  6. DAMSの妥当性 (1)構成概念妥当性
    (2)一般成人群、心身症群、精神疾患群の各尺度得点の差
    (3)DAMSのカウンセリングでの変化
  7. 引用文献

3. DAMSの実施方法

 検査用紙とボールペンを渡し、該当する回の9項目を示しながら「この9項目の気分を表現することばについて、この2~3日間の気分にどの程度あてはまっているかを『1.全くあてはまらない』から『7.非常によくあてはまる』までの7段階の中からよくあてはまる数字を1つだけ選んで○をつけて下さい。あまりのうちで最もよくあてはまる数字に○をつけてください。あまり深く考え込まず、第一印象を大切にして9項目すべてに答えてください。また、○をつけまちがえた時には二本線で消してください。」と教示する。時間制限はないが9項目しかないため、通常は1分程度で回答できる。

 基本的に、この2~3日間の気分を平均して回答してもらう。しかし、被験者によっては「朝と晩で気分がちがうのですが。」とか「昨日とおとといでかなり気分が違うのですが。」という被験者もいる。この場合、一般的にはこの2~3日間の気分を平均して回答してもらうが、DAMSは過去1週間から現在その時点までならばどのように教示を変えても、因子構造は変化しないことが確認されている。そのため、このような言葉が被検査者から報告された場合には、検査者の目的にそって適宜過去1週間から現時点まで、教示を変更して差し支えない。
 DAMSは、大学生・短期大学生・専門学校生および一般成人で標準化されているため、18歳以上であれば利用可能である。

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