DAMSの構成

  1. DAMSの特徴
  2. DAMSの構成
  3. DAMSの実施方法
  4. DAMSの採点方法
  5. DAMSの信頼性
  6. DAMSの妥当性 (1)構成概念妥当性
    (2)一般成人群、心身症群、精神疾患群の各尺度得点の差
    (3)DAMSのカウンセリングでの変化
  7. 引用文献

2. DAMSの構成

 1回分のDAMSの測定項目は肯定的気分と抑うつ気分、および不安気分を測定するそれぞれ3項目ずつの合計9項目からなっている。肯定的気分を測定する項目は、「はつらつとした」、「嬉しい」、「楽しい」であり、抑うつ気分を測定する項目は、「暗い」、「嫌な」「沈んだ」であり、不安気分を測定する項目は「気がかりな」、「不安な」、「心配な」である。これらのそれぞれの項目に対して、「1.全くあてはまらない」から「7.非常によくあてはまる」までの7段階で回答するようになっている。

 これらの項目は、代表的な肯定的気分を表現する語18語、抑うつ気分を表現する語19語、不安気分を表現する語13語を、気分を表現する1331語から選定し、その質問紙を大学生・短期大学生・専門学校生の合計666名(男子291名、女子375名)に実施して因子分析等の統計処理を経て精選されたものである。この開発の過程の詳細については、福井(1997)か福井(2002)を参照されたい。

 実際のDAMSはTable 1に示すように、9項目がランダムに並べ直された6回分の質問紙となっている。これは、前述のように毎回のセッションの最初に実施しやすいよう、また気分の変動を継続的に測定できるようにしたためである。

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