それでは、問題回避の不合理な信念についてです。
 
最初に、「危険や困難なことには近づかないことだ」についての検討の例を示しますので、要点をノートに写してください。
 

「危険や困難なことには近づかないことだ」

 

こう考えていて得な点

◇あぶないことや難しいことをしないですむ。

 

こう考えていて損な点

◇危険や困難を乗り越えたという経験ができず、自分に自信がつかない。

◇逃げてばっかりいる逃げ腰の人になってしまう。

 

この考えを支持すること

◇危険や困難なことに近づかないと安全だ。

 

この考えを支持しないこと

◇危険や困難から逃げているより、乗り越えた方がその後がいいことがある。

◇自分に自信をつけるためには、乗り越えられそうな危険や困難なことから練習して、徐々に自分にいろいろな能力をつけていったほうがいい。

 

合理的な信念

◇危険や困難なことで近づかない方がいいこともあるが、乗り越えておいた方がいいこともある。

 

それでは、21〜26までをご自分でノートに検討してみてください。

 

「面倒がふりかからぬよう目立たないでいる方がいい」
「リーダーなどを引き受けるとろくなことはない」
「いざこざが起こった時には知らん顔をしているのにこしたことはない」
「何もしなくてよい状態が最上の幸福だ」
「自分でやるより人にやってもらう方が楽だ」
「人と話をする時は差し障りのないことだけを話した方がいい」