e教師 教師カウンセラー養成講座
カウンセリング界の第一線で活躍する講師陣が 各専門分野の最先端を講義します
カウンセリング、教育相談など教育界をリードする15人の講師陣が指導する「e教師」は、教育現場を担う教師たちをバックアップする心強い存在といえます。内容の充実度に加えて、テキストやムービーなど、きめ細かい教材や豊富なメニューを取り入れたインタラクティブな学習システムが、確実な修学を可能としています。
東京文理科大学(現筑波大学)心理学科卒業。群馬大学教育学部教授、東京教育大学教授、筑波大学教授を経て、現在同大学名誉教授。日本学術会議会員、日本行動療法学会、日本行動医学会各理事長を歴任。
本講座では、全体の監修とともに、「教育相談学」の基本および「相談手続きの進め方」のテーマと、科学的なリラクゼーション法としても知られている「自律訓練法」のカリキュラムを担当していただいた。
筑波大学で心理学を担当するかたわら、同大学心理学相談室で教育相談活動に従事。とくに「自律訓練法」の理論や臨床に詳 しく、わが国におけるこの領域での若手のホープでもある、長年にわたって研究を重ねてきた自律訓練法を教育相談活動にも取り入れ大きな成果をあげている が、教育相談活動への自律訓練法の適用に関する理論的研究も多く、効果的な教育相談法の開発に向けての貢献が期待されている。
本コースでは、「教育相談」として持ち込まれるさまざまな問題の背景や、具体的に教育相談を進めるにあたって承知しておかなければならないポイントや留意すべき点などについて担当していただいた。
昭和40年代初頭、旧東京教育大学(現、筑波大学)教育学部教授としての役職のかたわら、同大学教育相談研究施設長として活躍し、当時のわが国における教育相談活動の活性化と理論的・臨床的発展の中心的役割を果たされた。カウンセリング理論以外にも児童、生徒の集団活動の指導や「ソシオメトリックテスト」の研究に大きな成果を挙げらた。
本講座では主要なカウンセリング技法のひとつであり、「基本的に人間は、成長し適応し、かつ創造的に発展する可能性をもっている」という人間性への信頼を基盤に、自分の問題を自分で克服する力をつけさせることを主眼とする「実存カウンセリング」のパートを担当していただいた。
大学院で当初、知覚心理学を専攻したが、個人差に興味を持って、臨床心理学の分野に転じた。茨城大学、そして筑波大学へと保健センターで大学生の心理相談を担当されたほか、現在まで30年近くにわたって病院臨床に従事し、また、大学付属の心理相談室(一般市民対象)でも週1日教育相談活動を行っている。心理力動論の見地に立つ優れた臨床心理学者であると同時に、教育相談の理論的・実践的リーダーとして高く評価されている。
ここでは現代のカウンセリング技法の基礎的な考え方のひとつである「心理力動論的アプローチ」について担当していただいた。フロイトに始まる精神分析の理論の中で、「さまざまな心理的現象は心理的な力関係によって生み出されている」とする『心理力動論』に基づき、クライエントの訴えや問題の解決を図ろうとする技法である。
大学院時代の研究テーマに「主張訓練法」を選び、ある女子高校で弱気に悩む2年生全員に同法を適用してその臨床的効果をあげ、またその理論的根拠を検討した。以後、小学校、公立教育センター、九州大学病院心療内科、短期大学心理科、さらに現職へと各種各様の研究・教育機関を歴任し、その間、これらの機関での経験を生かし、斬新な教育相談活動を展開している。
本講座では、カウンセリングとはクライエントが問題解決をしたり、新しい行動様式を身につけるための学習の場であると考える「行動カウンセリング」の技法と、不安を制止し適切な対人関係の形成を図る「主張訓練法」を担当していただいた。